
【Sabre SV!ゴアプロ搭載の最強シェル!】
皆さん、こんにちは!…って、気づけばもう年末になってしまいましたね。冬はスキーにスノボなど、ウィンタースポーツの季節です!ちょっと前なら、私はいつも現地でレンタルばかりでしたが、最近は自前のマイジャケットで楽しんでいますよ~!私のお気に入りのスキー&スノボ用のジャケットと言えば、もちろん、アークテリクス製のジャケットたちです。ここ2~3年の間にゲットしたラッシュジャケットとベータARは特にお気に入りです。それらに加えて、今年は何とセイバーSVという最高ランクのジャケットを入手しましたので今回はそのレビュー回にしようと思います。ゴアテックスプロのメンブレンを搭載しているベータAR、ラッシュジャケット、セイバーSVはどれも満足度が高いジャケットですが、セイバーSVはこの3つの中でもまさに長兄ラオウ的(?)なジャケットです。値段は、あのアークテリクスのハードシェル部門のフラグシップモデルともいうべきアルファSVとならぶ151,800円とビックリするほど高かったですが、すごくしっかりした「つくり」になっていて、頼もしいことこの上ないジャケットです。

【サイズ感】
私は身長177センチですが、2~3年前までは、自分で言うのもアレですが、結構バキバキに鍛えていて体重も80キロ以上あったので、「Lサイズ上等!」な感じでしたが、今は平均65~66キロくらいでウェスト76センチの平均~ちょっと痩せ体形にシフトしてきているので、アークテリクスのハードシェル部門における適正サイズはMサイズになります。アークテリクス公式サイトには、自分のスマホで写真撮影してサイズを検討できる、ユニクロと同様のシステムを導入していて、これがすごい便利です。ただしアークのフリース部門はなぜか推奨サイズが「Lサイズ」となるのが謎ですが…。実際、アークテリクスのフリースカテゴリーの製品はMサイズだとジャストフィットですが、Lサイズだとちょっと大きい感じがします。が、中間着を着用する場合は…、やっぱりLかな?という感じです。(この辺はまた別の機会に…)
ともあれ、今の私の体形にセイバーSVはMサイズでばっちりでした!少し大き目かもしれませんが、レイヤリングのあれこれを考えるとこのぐらいがベストだと思います。

【ゴアテックスePEシェル】
アークテリクスと最強タッグを結成しているゴア社のゴアテックス素材ですが、ご存知の通り昨今は環境負荷の軽減という命題から、「非フッ素撥水」なるものが導入されています。「非フッ素撥水」の波は、過去数年にわたってジワジワとアークテリクス製品にも徐々に浸透してきたわけですが、今年になって、一気にドカーンとほとんどの製品が「非フッ素撥水」(ePEシェル)になりました~!ePEに移行したことによる恩恵の一つは、もちろん第一には「フッ素を使用しないことによる環境負荷の軽減」でしょうが、「素材の軽量化」「耐久性の向上」もあるようです。でも、弊害もあって、それは「撥水性能」は前と変わらないですが、「撥油性能」が「ゼロ」か「以前よりも大幅に落ちる」そうです。「油」といえば、料理に使う油をイメージするかもしれません。もちろん、リゾートなどでの食事をするときに、ふとしたことから「食いダレ」が付着することも心配ですが、いや、もっと身近なところで「皮脂汚れ」なども侮れません。手首や首の後ろなど、肌に直接触れるようなところは、これまで以上に要チェックですね。これの対策としては「洗濯を細目に行う」ということのようです。もとより、ゴアテックス素材は家での洗濯可能ということが大々的にアピールされてきましたが、「高いジャケットだったから」「もったいないから」などと言わずにどんどん洗濯した方が長持ちしそうですね。ちなみに洗剤は専用のものが最適なんでしょうが、「エマール」とかでもOKというのが日本の定説となっているようです。ゴアテックスについては、前のバージョンの方が「最強」という声もあり、私もそれに賛同しますが、我々の住む「地球環境」を考えたら、ePEへの移行は抗うことのできない「時代の流れ」なのかもしれません。

セイバーSVの注目点

【ゴアテックスプロ搭載の200デニールキャンバス風ナイロンの採用】
セイバーSVの特筆すべき点と言えば、ゴアテックスプロ搭載の200デニールのナイロン生地で全体が構成されている点になります。しかも公式サイトには「ATYキャンバス風リサイクルナイロン」と、なるほど、キャンバス風というか見た目に「布感」のやや強いジャケットとなっています。ラッシュジャケットやベータARジャケットはもっとツルツル・テカテカナ表面ですが、セイバーSVはもうちょっと「ザラ感」があります。

アルファSVは全体が100デニールのナイロン、ラッシュジャケット(2023ver.)は80デニールと100デニールの複合素材、ベータAR(2023ver)が40デニールと80デニールの複合素材なことを考えれば、全体が200デニールというしっかりしたナイロン糸で作られているセイバーSVは、見た目も、手に取った質感も、とてもずっしりしています。これだけしっかりした生地なら「防風効果」もより上がるわけで、ジャケットそのものに保温性能はないかもしれませんが、防風性能による保温力はあると思います。しかも、ゴアテックスプロなのでしっかり風を防ぎ、「湿気」は逃してくれます。ゴアテックスの「パフォーマンス」(一般的なやつ)と「プロ」の違いは、「防水」「防風」「透湿」などがより優れたのものが「プロ」となります。とはいえ、通常のゴアテックス(パフォーマンス)でも十分すぎるものがあると思いますが…。
【アークのハードシェルには珍しいダブルジップ仕様】
セイバーSVには、アークテリクスのハードシェルには珍しい、ダブルジップが採用されていることも大きいですね。アークテリクスのハードシェル・シリーズは、軽量化のためか、ダブルジップが採用されていいないことが多いのですが、セイバーSVにはしっかりダブルジップが採用されています。「ダブルジップ?要らんよ、そんなもん!」という声もありそうですが、電車の中で運よく座れたものの、なんとなくお尻が窮屈な時や、男性諸君ならお分かりでしょうが、「小用」の時に時にダブルジップがあると結構便利なんですよね、これが…。

【胸ポケットの位置】
アークテリクスのジャケットはリュックを背負った時などのハーネスの干渉を回避するために、ポケットの位置が上についていたり下についたりてたりするのですが、セイバーSVの胸ポケットは左の鎖骨部から始まっていて、比較的、上の方についています。比較材料として手元にあるのは、ベータインサレーテッドジャケットがありますが、胸ポケット(というか、ナポレオンポケット)は胃袋付近の位置についています。ベータインサレーテッドジャケットの、このナポレオンポケットの位置はリュックを背負ってチェストハーネスを締めた時に、ハーネスに干渉を受けない位置にあるため、めっちゃ実用的でかなり使いやすいことは確かです。でもそれと同時に、両サイドのウォーマーポケットは、腰のハーネスとの干渉を考慮してやや上部に移動しているため、全体的に、身体の中央部にポケット群が寄ってしまっている印象があります。セイバーSVも両サイドのハンドウォーマーは、日常使いのジャケットに比べれば上の方についていますが、チェストポケットは胃袋寄りではなく鎖骨よりについています。リュックを背負った時に、チェストハーネスは干渉するかもしれませんが、個人的には、セイバーSVの胸ポケットの位置がよりシャープでカッコイイ配置のような気もします(しかしこれは個人的な感想です)。

【ハンドウォーマーポケットにマチがある】
ハンドウォーマーポケット外側には「マチ」の部分がついていてより多くのものが収納できるようになっています。最初、商品画像を見た時に、止水ジップのハンドウォーマーポケットの上に、手をスッと入れられるポケットがあるのか、と思いきやこれは「マチ」でした。ラッシュジャケットにもポケット下部に「マチ」の部分がありますが、セイバーSVはもっと大容量のポケットになっています。

【パウダースカート】
セイバーSVにはパウダースカートがついていて、転倒したときなど、ジャケットの下の部分から雪の侵入を防げるようになっています。現在では、このパウダースカートは、セイバーSVのほかに、マカイシェルジャケットにもついています。これは現行のラッシュジャケットにはついていませんが、2023年バージョンのラッシュジャケットにはついていました!でも、私個人的にはパウダースカートはほとんど使ったことがありません。ジャケット下にビブパンツをはいた方がより機能的なため…。

【ザクザク感とシャカシャカ音】
これは、ゴアテックスのような高機能ジャケットにありがちなものですが、ザクザク感、シャカシャカ音は、「機能が上がれば上がるほど増す」ような気がします。私自身はあまり気にしない方なので、いや、むしろゴアプロ特有のザクザク感、シャカシャカ音が好きだったりもします。…これは好みによるところだと思います。

【着丈】
昨年までのセイバーSVは着丈はやや長めにできていたようです。でも2025バージョンになって、ほかのスキー・スノボに特化したラッシュジャケットとかといっしょの着丈になったようです。Mサイズで81.2センチ。着丈の長いバージョンは入手していないのでわかりませんが、私的には今回購入した着丈で大満足でした!

【総括】
「スキー、スノボ用ジャケットの最終形態!」「生涯にわたって活躍するジャケット」「これ一着で万全!」など、セイバーSVは評価が高いジャケットですが、いかんせん、値段が151,800円と、アウタージャケットとしては、びっくりするような価格帯なので、せいぜい購入するのは、私のような「単なるもの好き」か、実用の場でガシガシ使い倒している猛者なのだろうと思います。…え?…私?…私はコレクションが増えただけで、所有欲が満たされたというだけででとりあえず満足だったりもします(^^ゞ 皆さんも至高の一着、どうですか!?






