魔女の一撃!
皆さんこんにちは。
ところで皆さん、腰の調子はいいですか?
玄関で靴を取ろうとした時、くしゃみがでた時、しゃがんだ時、新聞を床から拾おうとした時、前屈のストレッチをしている時…グキっときちゃったことはありませんか?「グキっ」っていうのはもちろんぎっくり腰のことです。外国では「魔女の一撃」とも呼ばれることもあるようですね(^_^;)
私は慢性的な腰痛持ちというほどではないですが、たまにグキっとなります。なぜ今回この話題にしたかというと、つい先日、グキっとなったばかりだからです。しかも1週間に二回も!前回、グキっときた時からは数年ぶりという感じでしたが、今回のグキっは過去の発症歴のなかでも結構ヘビーなものとなりました。
ぎっくり腰の直接の原因はストレッチです。朝、長座の姿勢から前屈をしている時にグキっと…。そもそも、朝の前屈は身体への負担が大きいと、あの尊敬すべき、“ドクターカッコ”こと中村格子先生も指摘されていますね。朝のストレッチはもう何年も続けてきていて何の問題も起こったことがないので、そんなことすら気がつきませんでした。
今思い出したのですが、そういえば初めてぎっくりになった時も前屈のストレッチをしている時でした。(ジョギングの後、立った姿勢で前屈してグキっと発症…一週間以上寝たきりになりました。)そして、今回は二回続けてと言いましたが、二回目は不用意にしゃがんで前かがみになった時にグキっとなったのでした。
身体が柔軟という思い込み
今回の腰痛騒動を通して、私は自分の身体の一部が「固い」ということを認識するのでした。実際、私は男性にしては身体が柔軟なほうだと思っていました。例えば、180度とまではいきませんが、ある程度、開脚した状態で、上体を前に倒して床につけることができます。しかし、そんな時にも、実は骨盤が十分に前傾していない状態で上体倒しを行っていたことが判明するのでした。なぜ骨盤の前傾が足りなかったのか…、それは、お尻の筋肉や、太ももの後ろ側にあるハムストリングスに柔軟性がなかったかなんです。
今回、腰痛が発症した時、あまり期待はしていませんでしたが念のために整形外科にかかってみたところ、先生は私の立ち姿や座り姿を見て、お尻の筋肉やハムストリングスが固いと一発で見抜くのでした。
これまでの経験からして、得てして整形外科の先生は、腰痛持ちにはそんなに関心を払わないという印象がありました。「まあ大したことないよ。筋肉痛じゃない?電流流して、後はシップでもして様子を見て!」といわれるのが関の山だと思っていましたが、今回、診てもらった先生はずばり腰痛の原因らしきものを指摘してくれたのでした。(先生、ありがとうございます!)
さて、ハムストリングスが固いと、どうなるかですが…、ズバリ言って骨盤の傾きと身体のラインに思わぬ影響をもたらすことがわかりました。固いハムストリングスにお尻の外側から引っ張られる形で、必然的に骨盤の上部が外側に傾き、「平背」(へいはい、フラットバック)という、背骨がまっすぐの状態になってしまうんだそうです。「背骨がまっすぐ」というと、なにやら正しい姿勢のような響きもありますが、実はそうではなく、人間の背骨は緩やかなS字カーブを描いているのが正常とのことでした。骨盤がやや前方(つまり内側)に傾き、腰はその状態で、胸を開き顎を引くと、正しいS字カーブの姿勢に近づけることができるかもしれません。この時、平背のひとは腰に少し緊張を感じるかもしれません。逐一、鏡を見てチェックするのが効果的だと思います。(これはあくまで参考です。くれぐれも無理はしないようにね。)
ただし、骨盤が前傾しすぎると、それはそれでよくないそうです。でっ尻体形や、猫背などがこれに該当とのこと。
前屈のストレッチは股関節から!
ハムストリングスやお尻の筋肉が固いまま、骨盤が十分に前傾しない状態で、たとえば前屈などのストレッチをするとどうなるか?…身体を曲げようとするあまり第四、第五腰椎のあたりに過重な負荷がかかり、いつしかグキっとなる可能性が高まるようです。骨盤が十分に倒れていれば、その分、前屈などで背骨が急角度に曲がることがなくなり、「グキっ」のリスクが少なくなることは明らかでしょう。前屈のストレッチをするときには、骨盤が前傾することを十分に意識して、背筋を伸ばし、胸を開き、顎を引いた状態をできる限り崩さないようにして、股関節から前に倒すようにすればいいという貴重なアドバイスもいただきました。
「前屈」というと、おでこや頭が床につくことばかりを考えがちですが、骨盤が十分に前に倒れていない状態で、頭や顔を前に突き出して床につけようとするのはズバリ言って危険です!
長座での前屈も同様で、背筋のラインを崩さないようにして骨盤から上体を前に倒していくと、腰への負担が少なく、しかも、お尻の筋肉とハムストリングスがピシッと伸びる感覚がつかめると思います。
身体のしなやかさと柔軟性を維持することは健康を維持するうえで一役も二役も買ってくれることは間違いないですが、間違ったやり方で無理してストレッチしていると、いつか腰がグキっとくること請け合いです。気をつけましょう。
グキっと来た時に読んだ本はこれ!
今回、ぎっくり腰になって動けなくなったときに、ただじっとしているのも何なので、アマゾンでぎっくり腰関係の本を物色してみることにしました。今の時代は、スマホにkindle(無料)入れれば、布団の中で丸まっていようが本が読めるので、なんとも便利な時代になったものですね。で、さっそく、以下の本を購入しましたよ~
私の場合は、この本に書かれている「これだけ体操」はよく効きました。一昔前は、ぎっくり腰になったら治るまでは静養あるのみといわれていましたが、今では研究が進んで、むしろ早めに日常生活に復帰したほうがよろしいようです。「これだけ体操」はとてもシンプルで、基本形のほかに横バージョンなんかもかなり効果があると思います。詳しいことはココでは書きませんが、そんなに高価な本でもないので興味のある人は読んでみるといいかもしれませんよ~!
今日はこの辺で!