さまざまな夢の解釈
私たちが毎日見る夢については、夢のコントロールや夢の自覚に限らず、様々な方面からの研究が進められてきています。例えば、アカデミックな部門では「夢判断」(1900年刊)の著書・ジグムント・フロイトや、カール・ユング、リポット・ソンディなどの精神分析学や、深層心理学方面からの科学的研究などは特に有名です。学究的なもの以外にも、世界のいたるところでは古来から伝わる夢占いや夢予知などが存在しています。たとえば日本でなら、一番メジャーな夢占いといえば、もちろん正月二日の朝に見る夢で一年の吉凶を占う「初夢」でしょう。「一富士、二鷹、三なすび」は三大吉夢とされていて、子供から大人まで一生懸命になっていい夢を見ようとします。…いや、いい大人はもうそんなことはとっくに卒業しちゃってるかもしれませんが…(^_^;)
夢予知・夢解釈の的中率は!?
夢占いについては、解説本や解説サイトなんかも今ではたくさんあって非常に興味深いところではあります。夢の中で印象に残った事物、登場した人物、動植物、天気、風景…etc。たいていの事ならネットでキーワード検索すると、自分の見た夢にどんな意味が隠されている可能性があるか調べることができます。夢に出てくる事象の説明として、現実の心理状態や精神状態がその事象を通して現出するという説明を見ると、「なるほど!」とうなずける部分も確かに多いですね。そうした夢解釈や夢予知の本やサイトは、象徴として夢の中に現れると考えられる生き物や事物の色形や状態まで特定できてしまうところが本当にすごいと思います。でも、そのような解釈には収まりきれないような途轍もないスケールの夢もごくまれには見ることがあるかもしれません。「太陽が口に入ってくる夢」とか「竜が天に上る夢」とか…あるいは一般的な意味ではなく、自分にとって重要な何かを知らせている夢もあるかもしれません。私たちの見る夢の大半は雑夢だと言われていて、夢予知としては当たったり当たらなかったり、かなり当てにならない部分も確かにありますが、ほんのわずかな割合でなら、「霊夢」と呼ばれる未来予知的かあるいは未来につながる警告的な夢をみる可能性があります。的中率でいえば「霊夢」ならかなり高い確率で何らかのことが起きるはずです。
信じる者は救われる!?
夢による占いや未来予知が確実にあると確信している人には実際にそのようなことが起こりえることを私は体験的に少しだけ知っています。たとえば夢予知の本を何十回も何百回も読んで、毎日夢日記をつけたり、自分の見た夢を、夢の解釈本と照らし合わせて吟味したり…そんな作業を毎日毎日飽きずにずーっと繰り返していると、自分の中に知識としての夢解釈がどんどん染み込んでいって、ついには本に載っているような何かを象徴する事物が夢の中に現れてピーンとくる…そんな体験をしたことがあります。とはいえ私の場合は予知といっても「何がどうなる」といった具体的なことまでがわかるわけではなく、今日とか明日中に何かいいこと(悪いこと)がおこりそうだ…という程度のものだったと記憶しています。
夢予知や夢解釈は、それ一本に集中しすぎると、「心の迷い」に振り回されるだけに終わってしまう可能性もあるので、気楽にほどほどに楽しむのがベストかもしれません。
今日はこのへんで!Ciao!