【ベストな日常使いリュック探し!】
皆さんこんにちは。今日は日常使用のリュックのお話です。皆さんの中には、通勤や通学などにリュック(バックパック)を使っている人はめっちゃ多いと思います。私はこれまで普段使いのリュックとしては、これまでミレーのリュック(Kula20)を愛用してきましたが、長年使用してきた結果、ショルダーストラップが根元からちぎれそうになってしまったので、いよいよ買い替えを決心したのでした。私は普段はデスクワーク的な仕事をしておりますが、ビジネス文書や会社のPCを持ち出すことはあまりないので、雨の降らない日は20リットル以下の小さなリュックでも事足ります。でも、雨降りの日は、最寄り駅まで自転車なこともあって、雨具一式を収納できる容量が必要になります。雨具一式の中にはカッパ上下、防水防止、防水靴下、折り畳み傘、そしてこれらをリュックに突っ込んだ時にリュックの内部をぬらさないための防水パックなどが含まれます。さらに冬の季節には防寒かつ防水の大きな手袋も加わります。雨具一式を入れるリュックの容量としては30Lあれば安心ですが、30Lだと満員電車で通勤する身としてはやや大きすぎる感じもしますね。でも、容量20Lくらいのリュックだと、雨具一式が入れるには少し頼りない感じがするので、間を取って容量25Lくらいがいいかもしれません。
【リュックに求めるベーシックな機能】
リュックといってもたくさん種類がありますので、その中からどれがいいか決めるのは、迷うところではあります。いままでいくつかリュックは使ってきましたが、私的に日常使いのリュックに「ここはどうしてもこうあって欲しい」と考えるものの一つはハンドル部分にある程度厚みがあってしっかりしていることです。ハンドルが薄くて細い紐状の場合、長時間手に持っているとハンドルが手に食い込んでやたらと痛いですからね。上述のミレーのリュックはハンドルがシンプルな紐状だったので手が痛かったです。あと、デザイン的にはオーソドックスな玉子型のシェイプで、通勤定期のパスケースを収納できるポケットがあるといいですね。それからある程度は作りがしっかりしていること。雨の日の使用と考えると防水加工されていれば文句なしですが、リュック用の防水カバーでも対応可能なので防水加工されていなくても構いません。
【リュック探しの旅】
「旅」といっても、ネットで調べただけですが(笑)、やがて候補は3つに絞られました。一つはリュックのメーカーとしては有名なグレゴリーから出ている「ルーヌ22」(Rhune 22)です。もう一つは国産アウトドア・メーカーのモンベルから出ている「ヌプリパック25」(Nupuri Pack 25)。最後は香港のエイブルキャリーというベンチャー企業が出している「Daily Plus」(デイリープラス、容量21リットル)でした。これらのうち、ルーヌ22については、Youtubeの動画で紹介されるのを見て「いいな!」と思いずっと目をつけていたものですが、最近になってDaily Plusもよさそうだなと思いました。ヌプリパック(Nupri Pack 25)は、何かとお世話にっている私が大好きブランドのモンベルが出しているリュックなので、ぜひ一度手に取ってみたいと思っていました。「ヌプリ」とは、アイヌの言葉で「風」という意味らしいです。これらの3つはどれも機能的でスタイリッシュに思えたので、どれにするかさんざん悩みましたが、結局全部購入しちゃいました(笑)
【グレゴリー・ルーヌ22 / GREGORY RHUNE22】
見た目が薄型でスタイリッシュ。背負った時のシルエットも美しい!
まずはGregory製のルーヌ22(RHUNE22)の登場です。ルーヌ22の「22」とは、容量が22リットルという意味ですが、22リットルというわりには、やたらスリムでスッキリしている印象です。…うーむ、薄型のシルエットが美しくて素晴らしいです。私が購入した2024年7月には価格28,600円(税込み)でしたが、現在(2024年11月)は30,800円(税込み)と、3万円超になっていますね。今回購入した3つのリュックの中で、一番持ち手(ハンドル)がしっかりしたつくりになっています。しかし、ここまでしっかりしているとは思いもしませんでした(笑)。人によってはハンドルの縦幅(というんでしょうかね)がありすぎて、持ちにくいと感じることすらあるかもしれません。でも、クッションは効いているので、ずっと持っていても手に食い込んで痛くなることはないと思います。
正面から見ると楕円っぽい形ですが、メイン収納の入口のチャックの形は四角っぽくなっていて、ちょっとジンベイザメの口っぽい感じ(個人的な印象ですが)になっているところがまたかわいいですね。
ポケットが多くて多機能!
メイン収納の中にパソコンスリーブがあり、これのマチがやや深いつくりとなっているためか、上部のジッパーを少しだけ開けて手を突っ込んだ時にパソコンスリーブ以外の部分には少々アクセスしづらい面があるかもしれません。パソコン・スリーブにはさらにメッシュポケットと、ちょっと深めのペン差しがついています。リュック外側の片側にはジッパー付きのポケットが一つありますが、通常サイズの折り畳み傘や長財布は入らず、そこはちょっと残念でした。でもこのジッパー付きのサイドポケットは定期入れ用としてならいい感じで使えそうです。チャック付きなので中身を落とす心配も格段に減りそうです。また、このサイドポケットには中に鍵などを止めておくためのひも付きのフックがあって、お家のカギとかをつけておけばなくさないで済みます。
リュックの逆側にはペットボトルや傘などが入れられるオープン・ポケットもついています。折りたたみ傘はこちら側のポケットでもいいかもしれません。メイン収納の前側には大きいフロント・ポケットがついています。
フロント・ポケットの中にはさらに3つのメッシュポケット(大一つ、小2つ)がついており、様々なものを小分けにして収納するのに非常に便利だと思います。フロント・ポケットとメイン収納の間には上から開けるサブポケットもついていてこれがまた、小銭入れや自転車のカギ、スマホなどを入れておくのにちょうどいい大きさとなっています。すぐに取り出せる位置にあるのがポイント高いですね。
ルーヌ22は素晴らしいリュックだけど気になる点も…
私は基本、パソコンは持ち歩かないので、パソコンスリーブにはスマホ(大きいiPhone)、フロントのポケットには長財布を入れ、上部のサブポケットには小銭入れや定期入れ、自転車のカギなどを入れて使うことにしています。22リットル入るメイン収納はリュックのスッキリした見た目よりはたくさん入る印象があり、前述の雨具一式を入れてもまだ少し余裕がある感じです。このリュックは背中に背負った時に薄型で見栄えがいいところが気に入っています。あと、リュック上部の小物入れ的なポケットが結構、大きくて便利だと思います(長財布も入る!)。背中のクッションもグレゴリーらしく、クォリティが高く、高級感が出ていていい感じです。薄型なので、中身が空っぽの場合は自立しないと思います。ハンドルが太すぎてやや持ちにくいところがちょっと減点かな?
【Able Carry / Daily Plus】
Daily Plusは香港のAble Carryというベンチャー企業が出しているリュックで、「無重力バックパック」として有名だったりもしますね。Aフレームという独特の構造を持っていて、重い荷物を背負っても重さを感じないような作りになっています。X-pacというヨットの帆に使われるような大変強靭な生地が使われていて、完全防水ではないものの防水性能もそこそこあるようです(外側についているジッパー類は全て止水仕様と思われます)。このX-pacの生地はやや独特の光沢があり、いかにも丈夫そうでパリッとした感じがあります。価格は38,500円(税込み)なので結構高級な部類のリュックに分類されるのではないでしょうか?このリュックは先ほどのルーヌ22とは違って、21リットルのバックパックとは思えないくらいのふっくらした見た目となっています。空っぽ状態でも中身が入っている状態でもふっくらシルエットはほとんど変わらないです。薄型のバックパックでなきゃダメという人以外なら誰でも納得できるようないい感じの素晴らしいシルエット(玉子型)です。冬場のアウターの上からでもかなりカッコよく見えそうですね。中身次第で自立します。
たっぷり入るメイン収納、多彩なポケット群、それに何といっても機能的なデザイン性が素晴らしい!
メインのジッパーを開けると、たっぷり収納空間のあるメイン収納が開きます。メインの空間は21リットル以上入るのではないかというくらい大きいです。メイン収納の内側にはパソコンスリーブ(16インチまで収納可能)とパソコンスリーブの外側に薄手のポケットが二重構造でついていて、結果、パソコンスリーブ部は本体空間に向かって三重構造となっています。またメイン収納のジッパーを開けたとき、背中に面する側でない方にも手ごろサイズのジッパー付きポケットがついていて、これがまた小銭入れやその他の小物を入れるにはちょうどよい大きさだったりします。
リュックのフロント表面についているサブ収納は、ジッパーが上から下へ斜めに切れ込んでいる形状になっていて、バックの右ショルダーストラップを外して、左肩を中心にリュック全体を前側にくるっと回すと、この斜めに切れ込んだサブ収納の開け口がちょうど身体の前面の作業しやすい位置に水平に来るというとても考えられた構造となっています。このサブ収納は結構広い空間になっていて、中にはポケットが二つ(ジッパーありとジッパーなしの各ポケット)がついています。また、サブ収納の中には取り外し可能なひも付きのキーフックもつけられていて、自転車のカギや家のカギ、小銭入れや定期入れをつないでおくことができます。
リュックの横側の位置でメイン収納とサブ収納の間にはペットボトルや折り畳み傘が入るようなジッパーポケットがさらに一つあります。
このポケットはリュックの中側に広がるポケットとなっており、通常のリュックについているようなリュックの外側に広がるサイドポケットとはすこし様相がことなり、隠しポケットのような様相になっています。逆側のサイドにはポケットはありません。なのでこのリュックには外側にとってつけたようなサイドポケットはなく、それがよりシンプルでスタイリッシュで洗練されたリュックのシルエットの成立に貢献しているようです。
首の後ろ側に当たる部分にはチャック付きの比較的大きなサイズのセキュリティ・ポケットがついていて、チャックの上にフラップもついているので、定期入れや小銭入れを入れるにはちょうど良い感じです(大型のiPhoneケース入りも収納可能ですが、長財布は無理でした)。ただし、リュックの表面生地(X-pac)が丈夫過ぎるのかやや中身の出し入れがしにくいかもしれません。
抜群の背負い心地を実現したAフレームがとってもユニーク!
リュック本体の下側を通して左右のショルダーストラップをつなぐAフレーム構造がとってもユニークで、このAフレーム構造があることによって、リュック本体が身体にしっかりとフィットし、リュックの重量がうまく分散されることによって、「重さ」を感じさせない「無重力バックパック」を実現させているようです。Aフレームはこのリュック最大のストロングポイントの一つといってもいいでしょう。Aフレーム構造実現のためにリュック本体の両サイドと下側にぐるりと縫い付けられたストラップは、カラビナ等を随所につけられるように縫製されていてこれがまた便利でいいですね。また、このリュックの抜群の背負い心地を実現するために、背中のクッションは厚みのある特殊素材が使用され、ショルダーストラップも厚めでクッション性が高いものが使用されています。
その他のおもしろポイント
左右のショルダーハーネスを胸の前でつなぐストラップも磁石製となっていることや、ショルダーハーネスのあまり紐を止めておくゴムの輪っか、つまみやすい独特のジッパータブなど、このリュックにはまだまだおもしろ構造がたくさんあります。特に私にとってはこのリュックのハンドル部分がとても持ちやすくて気に入っています。ぶ厚すぎず、ハンドルを持つ手にしっくり馴染む感じが素晴らしいですね。ルーヌ22との比較では、ハンドル部分ではDaly plusの方が圧倒的に持ちやすいと思います。デザインのスッキリ度でいけば薄型で洗練されたルーヌ22の方がいいかもしれません。
【モンベル ヌプリパック25 / Mont-Bell Nupuri Pack 25】
ラストは国産アウトドア・ブランドのモンベルが出しているリュック「ヌプリパック25」の登場です。値段16,280円(税込み)!モンベルはリュックに限らず、どのアイテムも素晴らしく高機能な割には値段設定がお手頃で購入しやすいところが本当に素晴らしいですね!このヌプリパック25は、容量25リットルの割にはかなり見た目がすっきりしています(やや細めで縦長の形状)。左右のショルダーストラップにはそれぞれポケットがついていて、このポケットは幅7.5cmの定期入れを収納するにはぴったりなんです(というかやや小さい感じもしますが、ポケットの中のゴムの紐が干渉しないように調整した結果、少しねじ込むようにすればうまく出し入れすることができるようになりました)。尚、この左右のポケットは本来的には、ハイキングやトレランなどをするときに飲料のボトルを収納するためのものとのことです。
リュック本体はとても軽く、その構造は極めてシンプルでメイン収納とサブ収納、それからフロントのジッパーポケット、フロントのもう一つ外側のジッパーポケット、左右のジッパーなしポケットという構造となっています。メインとサブの収納空間にはそれぞれ薄いメッシュポケットが付属していますが、荷物の出し入れにはほとんど干渉しない構造となっているのがとても使いやすいです。
また、メインポケットには少し小さめのパソコンスリーブがついていますが、トレールランニングなどで使用する専用の水のボトルを収納することもできるようです。私はトレランはやらないので、ここには主にスマホを収納しています。ここに専用の水のボトルを設置して管を伸ばし、リュック上部に付属している専用の穴から管を出して、トレッキングやトレラン中の水分補給を可能にしています。この辺はやはりアウトドアに特化したつくりとなっているのでしょう。
まあ普段使いとしては水のボトルをリュックに仕込んでそこからチューチューするという場面はあまりないでしょうけれど…。またこのリュックは、リュック本体を身体にしっかりフィットさせるための仕組みとして、お腹のところでカチッと止める腰のハーネスも付属しており、これらの左右のハーネスにもそれぞれ小さなポケットがついています。腰のハーネスは不要な場合は隠しポケットに収納して見えなくすることができます。
私の用途としては通勤メインなので腰のハーネスは不要です。ちなみに腰ハーネスのポケットには定期入れは入りませんでした。
ヌプリパックには雨が降った時用のリュック・カバーも仕込まれていて雨が降っても問題がありません。
リュックのカバーはリュックの底部に畳んで収納されていて、使用時には広げてリュックハンドル部にある専用のスナップにパチパチっととめて、くるっと全体を包み込むだけです。
またこのリュックは幅が広くない分、縦には少し長いつくりとなっており、モンベル製の2段階の折り畳み傘を1段だけ階たたんだまま、専用の防水袋に入れた状態でリュックの中にしまうことができます。ヌプリパック25リットルは大きすぎず小さすぎず、大きさ的には今回購入した3点の中では一番です。極めてシンプルで軽いという点もお気に入りです。ただ気になる点としては、ハンドル部分が紐状になっているので、クーラ20同様、長時間手に持っていると指に食い込んで痛いというところです。これはもうどうしようもないので、100均で売っていたゴム紐をハンドルに巻いて厚みを持たせて使うことにしました。冬のコートのフードと干渉しなければいいのですが…。
リュックの外側には様々なアイテムを取り付けることができるフックや、フックをかけるためのループ、アイテムを固定するゴムひもなどナイスな仕掛けがたくさん詰まっています。普段使い用としてもかなり使い勝手が良いリュックでお気に入りになりましたが、どちらかというと、本来のアウトドアでこそ真価を発揮するモデルなのでは…、という気もしますね。
3つのリュックの比較としては以下のようになります。
◆すっきりシルエット ルーヌ22>>ヌプリパック25>>Daily Plus
◆しっかりしたつくり Daily Plus>>ルーヌ22>>ヌプリパック25
◆ハンドルの持ちやすさ Daily Plus>>ルーヌ22>>ヌプリパック25
◆中身の取り出しやすさ ヌプリパック25>>Daily Plus>>ルーヌ22
◆ポケットの多さ ルーヌ22>>Daily Plus>>ヌプリパック25
◆収納容量 ヌプリパック25>>ルーヌ22>>Daily Plus
◆自立 Daily Plus→○、ルーヌ22→×、ヌプリパック25→×
◆値段
・Daily Plus(38,500円)
・ルーヌ22(30,800円) ※購入時、28,000円でした。値上がりしましたね。
・ヌプリパック25(16,280円)
どれも個性的で使いやすそうです。総合的な順位はしばらく使ってみてから決めてみようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!