【名品イグニスダウンパーカ】街着でもイケる最高品質1000FP!
皆様こんにちは。今年も寒い季節がやってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?今年(2023~2024シーズン)は暖冬とか言われていて、確かに11月とか12月はそれほど寒い感じはしなかったですが、お正月をすぎたくらいから、やっぱり寒くなってきましたね。郊外の市街地でも朝の気温は0℃を下回る日も出てきました。夏や春とは違って、なんといっても冬の季節には防寒対策は欠かせませんよね。というわけで今回は防寒アイテムの内、今シーズン新調したアウターについてレビューしていきたいと思います。
【冬はアウター選びが楽しいですね☆】
私はといえば、数年前まではそれほど服に執着したことはありませんでしたが、この2~3年はちょっとアウターの「沼」にずぶずぶハマりはじめている感じです。一昨年と昨年は、アークテリクスのアイテムを入手してきましたが、今年はモンベルのアウターをいくつか購入してみました。そんなにアウターばかり持っていても仕方がない気もしますが、いやいや、アウターがいっぱいあると冬の季節の外出が格段に楽しくなるし、気分も爆上がり確実です。以前は寒いだけだった冬が楽しい季節になりました。
【名品イグニスダウンパーカ】
今シーズンにゲットしたモンベルのアウターの一つは、1000FPのダウンジャケット、名品「イグニスダウンパーカ」です。実は昨年あたりからずっと気になっていたアイテムです。1000FPのダウンは昨年アークテリクスのセリウムSVを購入しているのでかぶってしまう部分もありますが、それでも購入です。色は「黒」、サイズはLサイズにしました。色については、街着や通勤用をメインと考えているので、落ち着いた「黒」にしました。イグニスの「黒」はマットな仕上げになっていて質感がとてもいいですね!まあ、私はもともとバンドマンだったせいもあり、「黒」系の服ばかりを好んで着用する傾向が昔からあります。
値段は税込みで36,300円(令和5年12月現在)でした。
購入はモンベルの公式オンラインショップからポチりましたが、試着は事前にモンベルの実店舗で行っています。モンベルは、ほかのアウトドアメーカーと比べると、かなり良心的でリーズナブルな値段設定になっていると言えますが、それでも、もっと一般的なユニクロの商品とかと比べると1.5倍から2倍以上は高くなるので、サイズ選びの失敗を防ぐためにも購入前の試着はしておいて損はないような気がします。尚、通販でのいきなり購入でも、後からサイズの交換は可能な場合がありますが、あらかじめサイズを決めていた方が結果的に返品・交換の手間がかからないので個人的にはおすすめです。
【実店舗で試着してLサイズに決定!】
私は通常、大き目なサイズの服をダボッと着用するスタイルが好きで、あまりタイトに服を着るのは好きではなかったりします。身長は177cmくらいで体重は70kgくらい、2~3年前から比べると10kg以上体重が落ちましたが比較的筋肉質です。特に肩周りががっちりしていて、さらに腕が標準よりも少し長いので、例えば、袖が長い作りとは言えないユニクロのアウターLサイズだと、着用して両手をだらんと下にした状態ですでに手首が露出してしまう場合が多いため、ユニクロではXLサイズを購入することが多いです。モンベルはユニクロよりは袖が長めに設定されているのでLでジャストなことが多いですが、モノによっては、または、試着してみて肩が窮屈に感じる場合は、XLの方がしっくりくる場合もあります。今回購入したイグニスは試着の結果「L」サイズにしました。試着当初は、袖が十分に長い「XL」サイズがちょうど自分のイメージにぴったりな感じがしていましたが、「L」と「XL」を交互に何回か試着して比較してみると、「XL」サイズの場合は身幅というか、お腹周りがちょっと余り過ぎている感じがしました。試着して横から鏡に映した感じでは、「L」だと身体の線に沿ってスッキリ・シルエットになりますが、「XL」だと、どこかスカートみたいな、下に底辺がある三角形のようなシルエットになっていました。ジャケットには裾を絞るドローコードがついていてそこをキュッと締めればシルエットを変えられることは知っていますが、薄手のイグニスについては、最初から身体の線に沿っているスッキリ・シルエットの方が良い感じがしました。「L」サイズの袖は自分のイメージよりは少し短い気がしますが、着用した状態で両腕を前に、地面と平行くらいまで上げた状態でも手首が露出しない程度には長いので十分だと思います。肩~肘にかけては、着用した状態で両肘を前に出してくっつけるくらいの体勢でもそれほどツッパリ感はなかったので、「L」サイズで合格です。中にいっぱい着込むなら「XL」でもよかったかもしれませんが、今回の購入の主目的である街着・通勤用と考えるなら、最高グレード1000FPのダウンが封入されているイグニスの下に「いっぱい着込む」状況はあまりないような気がします。よほど寒い日・場所や雨・雪の場合に着用する場合は、イグニスの上からハードシェル着用はあるかもしれません。
【購入は公式ウェブストアからポチりました】
そんなこんなでモンベルの公式ウェブストアでポチってから2日後にはイグニスのサイズLが到着しました!試着してるのでサイズについてはもうあれこれ悩む必要はないですが、初期不良や店頭では気づけなかった細かな気になる点があるかもしれないので、慎重にビニール袋から取り出して、タグなどは外さずにもう一度家で試着です。まあ当然のことでしょうけれど未開封状態の新品なので汚れや着用皺、破れや縫製のほつれなど、おかしいところはありませんでした。中にソフトシェルを着用する組み合わせでは、同じくモンベル製のクラッグ・ジャケット(XL)の相性がばっちりです。ノマド・ジャケット(L)は、これが一番イグニスとの相性がいいかなと最初は思ったのですが、イグニスよりもノマド・ジャケットの方が、着丈が少しだけ長くちょっと下からはみ出す感じです(まあ、気にならない程度ですが…)。ソフトシェル以外では、私が中間着的に着用する機会の多いマウンテンジャージジャケット(XL)も相性ばっちりでした。まあ、イグニスはどちらかというと単体アウターとしての着用か、インナーダウンとしての着用が想定されているのだろうというのが個人的な感想です。ちなみにイグニスをインナーダウンとしてハードシェルの下に着用するのは防寒対策としてはばっちりだと思いますが、街着としては、電車の中とかでオーバーヒートする可能性があるので、よほど寒い日以外は単体着用か、クラッグ・ジャケットやマウンテンジャージジャケットの上から羽織るスタイルで十分イケるのではないかと個人的には思っています。
【最高品質1000FPダウンの実力のほどは?】
イグニスはアメリカの一流アウトドア雑誌に取り上げられるなど、「名品」として知られおり、人気も高いですね。ネットやYoutubeでは購入レビューなども多く見かけます。イグニスの最大の特徴は何といっても1000フィルパワー(1000FP)のダウンが封入されているという点でしょう。モンベルのダウン製品をざっと見た感じでは、800フィルパワーのダウンが主流となっており、1000フィルパワーは少数派です。800フィルパワーのダウンはかなりの高品質といわれていますが、実は1000フィルパワーは最高品質だったりします(その分、値段は高いですが…)。フィルパワーについては、ネット上でいろいろな人が詳しく丁寧に解説していますのでそちらを見ていただくとして、要は数字が大きくなるほどダウンの性能が高いということです。同じ重さのダウンジャケットなら800フィルパワーより1000フィルパワーの方が暖かいということになります。ただ、イグニスは軽量薄手(わずか278g)のジャケットなので、同じくらいの重さのダウンジャケットとの比較では群を抜いて保温性が高いと言えそうですが、例えば800フィルパワーのダウンがパンパンに詰まった中~重量級ジャケットとの比較では保温性は低いということになります。登山系のYoutuberたちは厳冬期の高山ではイグニスでは保温力が足りない可能性があると口を揃え、その一方、厳冬期でない中~低山や北国以外の都市部ではイグニスが大活躍とおっしゃっていますね。
【イグニスは街着・通勤着としても優れている!】
実際、街着としてなら軽くて暖かいイグニスはかなりイケるのではないでしょうか。市街地の普段使いであれば、着ればすぐに十分な暖かさが得られ、暖房が効きすぎている電車や建物の中で暑くなったら、サッと脱いでリュック等にコンパクトに収納することができ、そして軽い!中~重要級のダウンジャケットならこうはいかないでしょう。軽量薄手なので、モッコモコのダウンに比べたらスタイルよく見えやすいのも気に入っている点の一つです。
(↑セリウムSV)
同じ1000FPのアークテリクスのセリウムSVも軽量薄手のダウンジャケットに分類されると思いますが、イグニスとの比較では、よりダウンがパンパンに詰まっているので保温性能はセリウムSVの方が上だと思います。値段もセリウムの方が倍くらい高かったような…。でも暑くなりすぎない適度な保温力があるイグニスの方が街着としては1年の中でより長い期間着用できそうです。モンベルのジャケットは総じて表側にジッパー付きのチェストポケットがあるので、電車に乗るときに定期を入れておけるのが超便利です。
【イグニスの特徴は?】
あと、イグニスの特徴としてはゴアテックスのウィンドストッパー生地(ウィンドストッパー®ファブリクス)が採用されているところでしょう(昨年まであった「インフィニアム」と名称はなくなったようです)。ゴア社の代表的な生地は高い防水透湿性能で有名ですが、ウィンドストッパー生地は、防水透湿性能のほかに防風性能としなやかな着心地にもフォーカスしている生地ですね。製品につけられる「ゴアテックス」のタグが白いことから「白ゴア」とか呼ばれているようです(本家の防水ゴアテックスのタグは「黒」です)。防水ゴアテックス本家と比べると生地がしなやかでシャカシャカしないという特徴があります。尚、ウィンドストッパー生地にも本家防水ゴアほどではないですが、それでも必要十分な防水性能は備わっていて、縫い目の裏側からシームテープ処理を施せば完全防水仕様にもできそうです。イグニスに関しては、シームテープ処理は施されていないので長時間雨の中にいれば縫い目から水がしみ込んでくる可能性があり、完全防水仕様ではないとのことです。尚、撥水処理は施してあるので小雨程度なら全然へっちゃらですが、ダウンは濡れている状態では保温性能がガタ落ちになるので雨の降る日や、降りそうな日は、ダウンではなく、ほかの化繊綿のジャケットにスイッチした方がよさそうですね。尚、フロントジッパーとチェストポケットのジッパーは止水仕様となっていてジッパー部分からの雨風の侵入を防いでくれるのがうれしいですね。左右のハンドウォーマーポケットのジッパーは普通のジッパーですが、表面に露出しないように生地に潜り込む感じになっていることで風の侵入をできるだけ防ぐ構造となっています。止水ジッパーは総じて滑りが悪く上げ下げしにくい面がありますが、イグニスのフロントジッパーはそんな止水ジッパーの中でも割とスムーズに上げ下げできるような気がします。(これは個体差があるかもしれません。)
イグニスのポケット類はチェストポケットが一つ、ハンドポケットが左右に一つずつ、ジャケットの左右内側に大きなポケットが一つずつついています。袖にはベルクロがついていて風の侵入を防ぐことができます。裾のドローコードは左右のポケットの中にあるコードの先端を引っ張る形になっています(モンベルさんはこれが多いですね)。左右のハンドポケットは、普通の街着同様に下の方についているので安心です。(シェルはハーネス干渉を回避するために、肋骨部くらいにあるモデルが多い。)
あと、ダウンの縫い目が独特のものになっていますね。街でよく見かける、あの横島のモコモコダウンの模様と違って、この縫製方法はモンベルが特許を取得しているのもで、縫い目の個所を減らすことによって、縫い目からの冷気の侵入をできる限り抑え、また綿の偏りを防ぐ工夫が施されているそうです。
まだまだ語りつくせない部分はいっぱいありますが、見た目にすっきりしていて、超軽量なのにとても暖かいイグニスは、街着として非常に使い勝手がよく、個人的にはかなりお気に入りのアイテムとなりました。まだまだ寒い日が続きますが、良質でかっこいいダウンをお探しの皆さん、イグニスをご検討されてみては如何でしょうか!