【至高の中綿ジャケット!】

皆さんこんにちは~!今回はアークテリクスの人気プロダクトであるアトムSVのレビュー回にしたいと思います。アトムSVは、その昔はアトムAR、その後、アトムヘビーウェイトと名称変更し、その後に「SV」となったようですね。SVは「シビアウェザー」対応で、ARは「オールラウンダー」なので、中身が変わっていなければ、カテゴリー的にはちょっと「ええ?どこが変わったの?」と、突っ込みたくなるような気もしますが、まあその辺は専門的になりすぎてよくわからないのでOKとします。

【常に品薄状態!?】

アトムシリーズは昔からとても人気・評判が高く、アークテリクスの製品の中では「定番化」しているものの一つと言えるかもしれません。毎年、早めに購入しないと売り切れてしまうといった状況もよく耳にしました。私自身は同じシリーズのアトムLT(現アトムジャケット)はすでに2~3年前に入手しています。アトムLTは噂通り、ミッドレイヤーとしてはかなり使い勝手が良く、重宝していますが、よりボリューミーなSVはその辺はどうなんでしょうかね。…今回は、そんなところも見ていきたいと思います。

【アトムシリーズの懸念点】

アトムシリーズはTyonoという表面生地が使用されています(日本の東レとの共同開発だったとような…)。公式サイトによれば、アトムジャケット(旧アトムLT)にはTyono20マイクロリップストップ、アトムSVにはTyono30マイクロリップストップという生地が採用されているようです(アトムジャケットは20デニール、アトムSVは30デニールの糸が使用されていて、SVの方が分厚い生地となっています。また、アトムジャケットとアトムSVでは封入されている化繊中綿の量が違ってきます)。Tyonoという生地は、「ひっかかりや摩耗に強く毛玉になりにくく、耐風性あり」という触れ込みとなっていますが、実際には「…いやいや、毛玉になりやすいんじゃね?」というユーザー・レビューを何回か目にしていました。どちらも5万円近くするアイテム(LTは47,300円、SVは50,600円)であり、決してお手頃価格での購入とはいかないので、私的には、特にその辺は気を使い、リュックのショルダーや外側との接触の多いアウター使用は避けて着用という感じに落ち着いています。アトムLTのほうは、同じくアークテリクスのハードシェル、ベータARとの組み合わせのミッドレイヤーとして専ら使用しており、そのおかげか表面生地はきれいなままです。同じ中綿ジャケットで、表面生地の摩耗強度が強く、問題なくアウター着用をガシガシできるものでオススメなのはプロトンになります。これは、通気性が良すぎるという点を除けばマジで使い勝手が良いオススメの一品です。

【フーディータイプもある】

アトムシリーズはフードのないジャケットタイプもありますが、フードのあるフーディーもありますね。これは個人的な好みや使用環境によって選択が分かれるところだと思いますが、私的にはベータARとペアのミッドレイヤー専門と考えていたのでフードなしジャケット一択でした。ベータARはスタンド・カラーなので、ミッドレイヤーにはフードがない方が何かと気を使わないで済みますね。

【アトムSVはベータARに合わせてMサイズを購入】

ただ、アトムLT(現アトムジャケット)はLサイズの購入としたので、ベータARのLサイズとの相性はばっちりなのですが、ベータARのMサイズとの組み合わせでは(ベータARのフロントの着丈がやや短いつくりになっているため)、下から1センチ程度はみ出てしまうこととなることが判明しました。私は、ベータARはLとMと両方持っていて、どちらでも個人的には問題なく着用可能と思っていますが、以前よりはかなり絞れた現在の体形(体重80キロ超→67キロ程度)から考えると、Mサイズの方がより身体にフィットするような気がします。なので、今季購入のアトムはMサイズとしました。「SV」にした理由は、すでにLT(現アトムジャケット、Lサイズですが…)は購入済という理由からですが、そのほかの理由としては、軽いハイキングなどではLTでは、全く問題ないのですが、例えば、もっと動きが少ない真冬の通勤などのシーンではLTより、より保温効果のあるSVの方が良いような気がしたからです。ベータARの下にアトムLT、その下に、例えばモンベルのスペリオダウンのラウンドネックを重ねることもありましたが、そういう状況なら、アトムSVが一枚あれば、スペリオダウンをさらに挟むことは不要となるでしょう。アトムジャケット(旧LT)は「トリムフィット」なので、現在の私の体形でもフィット感は問題ないと思いますが、アトムSVは「レギュラーフィット」なので現在の適正サイズのMサイズが適当と思われました。結果、Mサイズで完璧でした!特にミッドレイヤーとしての着用を専門に考えるなら自分の今の体形にはベストフィットな感じがしています。上述の内容(毛玉だできやすい可能性がある)からアトムSVはアウターとしてガシガシ使用という感じには考えていません。

【アトムSVはLTよりも襟が高い】

アトムSVの利点としては襟の位置が高いということがあると思います。ベータARやマカイシェルジャケットなどのドロップフードタイプで、襟高なハードシェルとの相性はばっちりだと思います。これは、保温性を考えてのことなのでしょうが、アトムLT(現アトムジャケット)の襟よりもかなり高い設定となっており、スタンドカラ―のハードシェルと組み合わせた場合、首の後ろや後頭部がハードシェルと直接接触するのを防いでくれます。特に、最近ではゴアテックス搭載生地がePEシェルにアップデートされた結果、「撥水機能」については、これまでと同等だと言われていますが、「撥油機能」に関しては、「ほぼゼロ」に等しいということなので、今後、ゴアテックスePE素材のハードシェルを購入することがあったら首の後ろ側などへの皮脂の付着を防いでくれる襟高なミッドレイヤーの存在は重要性が高まると言えそうですね。ゴアテックスePEシェルについては、「こまめに洗濯」もこれからの重要キーワードになってくることは確かだと思います。

【着用感】

うーむ、これは…。これまであった様々なレビューの通り、かなり暖かいですね。ほっこりしていて、上半身を包み込んでくれるような温かさがあります。しかもダウンとは異なり「オーバーヒートしにくい」とういのが、正直、めっちゃ、助かっています。朝の通勤列車の中や、ショッピングモールで買い物中であれこれ動き回るときや、フードコートで熱々なレシピを食するときなど…、ダウンだと「こりゃ暑すぎでダメやん!」となるような場合でも、わりと大丈夫だったりします。

【最後に…】

保温力は問題なく、見た目もカッコイイことは間違いないので、これで耐摩耗性がアップして、単体アウター使用とかでもガシガシいけたら最高なんですが、その辺はどうなんでしょうかね?それでも、アトムSVは噂にたがわぬ名品ジャケットということはよくわかりました~!貴方も一着如何ですか?